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それぞれ対処法は異なり、誤った対処は痛みを悪化させる恐れもあります。ご自身の頭痛のタイプをしっかり把握しましょう。
治療症例
約1ヶ月前より発症。後頭部から側頭部にかけて締め付けられるような痛みがある。毎日のように頭痛がするため病院にてMRIなどの検査を受けたが脳に異常はないとの事で鎮痛剤を処方される。その後も頭痛は改善せず毎日、鎮痛剤を服用する状態となってしまい、当院へ来院。
吐き気や頚肩部の筋緊張、非拍動性の痛みなどから「緊張型頭痛」として治療を行いました。頭部、頚肩部を中心に鍼を行い、筋緊張の緩和・循環改善を促すと共に鎮痛作用のある「経穴」の処方も加えました。また、この方の場合、消化器症状、脉・舌の状態から中医学的に考えた場合、痰濁が頭痛の原因となっている為、去痰・健脾和胃の治療も同時に行いました。
治療後、頭痛は減少し翌日には消失していました。その後、食事の改善も行ってもらい2ヶ月に1度は調整のために来院されていますが頭痛は現れていないようです。
三叉神経図 赤:眼神経支配域
・頭部の血管を圧迫する
拡張した血管を圧迫すると、痛みが軽減します。ハチマキを巻いて圧迫しましょう。
・カフェイン摂取
カフェインは血管を収縮させるはたらきがあります。カフェイン含有飲料で痛みが軽減する場合もあります。
(注意)日頃のカフェイン過剰摂取は、「カフェイン離脱頭痛」を誘発させる恐れがあります。
「カフェイン離脱頭」caffeine-withdrawal headache
定義
A. CおよびDを満たす両側性 および・または 拍動性の頭痛
B. 2週間を超えて、1日200mg以上のカフェイン摂取があり、それが中断または遅延されたもの
C. 頭痛は最後のカフェイン摂取後、24時間以内に発生し、100mgのカフェインにより1時間以内に軽快する
D. 頭痛はカフェインの完全離脱後、7日以内に消失する
カフェインはコーヒー、茶、コーラ、ドリンク剤、解熱鎮痛剤、総合感冒薬、鎮咳去痰薬、乗り物酔い予防薬等に含まれています。
おおよそのカフェイン含有量
コーラ1杯 50mg
コーヒー1杯 100〜150mg
お茶1杯 50〜75 mg
片頭痛発作時に首や肩の筋肉をほぐすと悪化させてしまいます。三叉神経(主に眼神経)の興奮抑制アプローチと鎮痛作用のある『経穴』を用いて施術します。
頭痛がおきていない間のケアも重要です。
頚肩部の筋緊張により圧迫された血管が何らかの原因で過拡張することで発症します。頚肩部のケアを平素から行う事もお勧めです。
関与している神経、圧迫の原因確認を丁寧に行います。圧迫部への施術と神経の興奮抑制や鎮痛作用のある「経穴」も加えます。
後頭神経痛は鍼灸治療が非常に有効で即効性が期待できます。
治療症例
2ヶ月前より痛みが現れる。首と頭の間に刺さるような痛みがあり、整形外科を受診しレントゲンなど検査を受けたが「特に異常はないので痛みと上手に付き合ってください。」と言われた。しかし、日常生活において苦痛となるため当院に来院する。
痛みのある部位とその周囲を観察したところ、特に首の筋肉が非常に緊張している状態でした。治療は後頭神経と周囲の筋肉に対してのアプローチが主になります。この様な解剖学的なアプローチだけでも症状は軽減しますが、後頭神経痛を発生させる頚部の筋肉の過緊張やストレスなどが蓄積しないように中医学的な治療も加えます。この方の場合、睡眠不足とストレスによる「肝」の機能失調を調整する治療も行いました。2回目の来院時には痛みは完全に消失していました。
定義
A.次のB〜Dを満足する発作が5回以上ある.
B.眼窩部,眼窩上部および/または側頭部に片側性の激しい痛みが,治療しなければ15〜180分間持続する.
C.痛みと同側に次のうち少なくとも1項目をともなう
結膜充血
流涙
鼻閉
鼻汁
前額と顔面の発汗
縮瞳
眼瞼下垂
眼瞼浮腫
D.発作頻度が1回/2日〜8回/日である.
E. その他の疾患によらない
当院での治療内容
群発頭痛の性質上、瞬時に頭痛の解消を導くことは難しいのですが、発作期間の短縮・頻度の低下・痛みの軽減については臨床上有効と感じます。
頭痛の中には、生命に危険があるものもあります。以下の症状がある場合は、専門の医療機関を受診して下さい。
・今までの頭痛で最悪の頭痛・高齢者の初発頭痛
・持続進行性の頭痛 ・突発、強い病感・神経症状(麻痺、複視)・精神症状・てんかんなどを伴う
・発熱・発疹を伴う・未明・早朝からの頭痛