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治療症例

足のしびれ(90代男性)

左右のふくらはぎ、足首、足のゆびにしびれと引きつりがある。

心臓疾患、高血圧、動脈疾患、糖尿病の持病があり運動はしないようにと医師から指示を受けている。

下肢の動脈拍動も問題なく神経痛の兆候も診られない為、運動制限と糖尿病による循環障害起因の症状と推察。

腰・おしり・あしに鍼灸を行った。3回の治療にて症状消失、終了。

ご高齢の患者さんは血管や筋肉が脆く、不用意に圧迫すると筋断裂や内出血を簡単に起こす為、治療には注意を要します。

この方の場合、原因と治療方法の判断は容易でしたがご高齢であり病歴も多数あるため治療内容・刺激量の調整を慎重に行いました。

鍼灸は体への負担も少なく、ご高齢者の繊細なお体に適していると再確認したケースです。

ED(50代男性

5年前より発症。十分な勃起が得られない。同時に性欲も減退。業務多忙、睡眠不足の状態が長年続いており心身共に慢性疲労である。

夜間の排尿回数も増大しており、脉状、舌診から「腎」及び全身の「気」が消耗状態と診察。

この方のED治療の重要点は「腎」の充実です。しかし、心身の過疲労も深刻で全体の体力が低下し「気虚」の状態でもありました。「腎」の充実のためには「気虚」を改善し心身・体力の回復も同時に必要です。長年の過労が原因である為、長期間の治療が必要である事をお伝しました。

健脾和胃、補気、補腎にて段階を経て治療。

1週間に1度の頻度で治療を続け、徐々に体力の回復が見られ脉状も充実し治療開始から約1年にてED症状改善、治療終了。

患者さんの体力状態、年齢により治療が長期間必要な場合もあります。

慢性疲労(40代男性)

約2年前より発症。全身の倦怠感が強い。朝は布団から起き上がるのが困難で時間がかかる。また、強い疲労感のため昼間も仕事をするのが困難な場合も多い。頭痛、めまい、肩や腰の痛み、食欲不振等の症状もある。病院からビタミン剤等を処方され服用しているが疲労感の変化はない状態。

東洋医学では疲労感の原因は主に脾・腎・肝・気・血・湿の異常によるものと考えられます。この方の場合は脉、舌の状態から気・血に問題がある状態でした。過労や精神的ストレスにより過度に気血が消耗されその生産が追いつかない場合などに気血が不足した状態となってしまいます。気血とは全身の器官に必要なエネルギーです。気血が不足している状態は車で例えるとガソリンが不足しているようなものですから身体は正常に動いてくれません。そこで効率よくガソリンを給油できるような体にする必要があります。

気血の生産、循環を高めるような治療を行いました。

4度目の治療時、疲労感はやや軽減し朝の起床もスムーズとなるが昼間の疲労感は依然としてツライ状態であった。治療を継続し8度目の治療以降昼間の疲労感も軽減し始めた。その後、6ヶ月治療を続けた結果日常生活に支障の出ない状態となった為治療終了となった。

肩の痛み(40代女性)

約3年前より肩周囲に痛みが出る。趣味でテニスを行っていたが痛みのため練習も出来なくなった。掛かり付けの病院を受診し、肩関節に注射をしてもらうと一時的には軽減するが2,3日でまた痛みが出てしまう。3回程同治療を受けるも痛みのため夜も眠れない状態が続き当院へ受診。

最初は肩が痛いとの訴えだったため四十肩と推測したが、問診を進めていくと痛みの場所は肩関節ではなく肩甲骨の周り・肩甲間部である事が判りました。また、徒手検査からその痛みは頚椎に原因があることが明らかでした。

本人へ病態の説明、治療内容と症状緩和までの予測期間などを説明し治療プランの相談を行った後、治療を行いました。また、平素から頚部への負担を軽減するよう通勤時の荷物を減らすなどの生活改善も同時に行ったもらいました。計8回の治療で痛みは初診時の1割程度となり、夜も痛みで目が覚めることはなくなった為、定期的治療は終了としました。現在はテニス練習の後などにケアを行っています。

ED(30代男性

1年前にAGA治療薬(一般名:フィナステリド錠)服用開始。開始後2週間にてED症状発症となる。医師との相談の上、服薬中止となった。服薬中止後はED症状消失。半年前よりプロペシア服用再開。前回同様、2週後からED症状発症となる。今回はAGA治療を優先とし服薬は継続しておりED症状も続いている。

当院へ来院。全体の気血は充実していたが、「腎」部のみごく軽度虚している状態であった。

「腎陽」を補うと同時に疎肝理気(全身の気血の巡りを良くする)の治療を行った。1度目の治療後翌日よりED症状は改善し、計3回の治療で完治、終了とした。

鍼灸治療期間中とその後もAGA治療薬(一般名:フィナステリド錠)の服薬は継続。

フィナステリド錠はホルモンへの作用により発毛作用を示すと考えられています。

(5α-還元酵素II型を選択的に抑制することによりテストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害し、発毛作用を示すものと考えられる。)

東洋医学では性ホルモンや副腎皮質・髄質ホルモンも「腎」の作用と捉えます。

今回の患者さんは全身の気血が充実していた為、「腎」を補う治療も即効的であった。

坐骨神経痛(40代女性)

2週間前からお尻と太ももに痛みが出る。立ち仕事をしているが、ここ2日は立っているのも耐えられない状態となり当院受診。

症状はいわゆる坐骨神経痛ですが「坐骨神経痛」の原因は様々です。この方の場合はお尻の筋肉の一つ「梨状筋」がその原因でした。「梨状筋」の緊張が強くなると坐骨神経を締め付けて痛みを引き起こします。この方の場合は特に痛みが強く、臀部に手を軽く触れただけで強い痛みを訴えていました。

治療は「梨状筋」へのアプローチを集中的に行いました。鍼治療後、痛みは1〜2割に減少。

この方の場合、お仕事柄長時間の立位とX脚(外反膝)による股関節への負担過多が根本的な原因であったため近い将来、同症状の発症が予想されました。治療後、その防止のために必要な股関節ストレッチを説明しました。

脚の痛み(90代女性)

3日前より右脚に痛みが出る。掛かり付けの病院を受診したところ腰部脊柱管狭窄症による神経痛と診断される。鎮痛剤、シップを処方されるが病状に変化がないため当院へ来院。

脚の痛みが強く、歩行困難。

腰部、大腿神経領域への筋緊張緩和と神経興奮の抑制を重点とした治療を行いました。同治療を2週間続けたところ徐々に痛みは軽減し3週目で脚の痛みは消失しました。

高齢の患者さんでは特に出来るだけ早い疼痛の除去が必要です。疼痛回避の為、安静姿勢を続けると筋力低下を招き日常生活への復帰が困難になってしまいます。また、疼痛により活動意識も低下してしまいます。

脚の治療終了後、低下した体力の回復を目的に中医学治療を数回行いました。体力が十分回復し、歩行も安定したところで治療終了としました。

坐骨神経痛(30代女性)

1ヶ月前より左側のお尻〜脚の外側〜足の親指にかけて痛みが出る。

整形外科を受診したところMRI検査により腰椎椎間板ヘルニア(L5−S1)と診断をうけ神経ブロックを受けるも症状に変化がないため当院を受診。

本人は腰に痛みは感じないとの事でしたが実際は筋緊張は強い状態でした。また、臀部から下肢にかけての筋緊張も強くなっていました。ヒトの身体は「痛み」によりその周囲に反射性筋収縮が生じます。その様な状態が長時間持続されると知覚神経節の興奮性が増大し「痛みを感じやすい神経」になってしまいます。

治療は腰部、臀部、下肢の筋緊張緩和と坐骨神経の興奮抑制を目的とした刺鍼に加え低周波治療も行いました。

同治療を5回ほど重ねたところで症状はほぼ消失しましたが月2回の定期的なメンテナンスを継続しています。

腰椎椎間板ヘルニア(40代男性)

腰痛、坐骨神経痛の症状は20年前より頻繁に起きており今までも2回腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けている。今回は腰痛と太ももにかけて痛みが出たため当院を受診。

太ももの痛みが大腿部前面にあり、腰部の筋緊張が非常に強い状態でした。大腿部の疼痛領域と徒手検査から腰椎3番周囲の神経根症状と推測されました。治療は主に腰部の筋緊張を緩和させ腰椎への圧力を軽減させることが目的となります。また大腿神経の興奮を抑制する事も重要です。腰部、太ももに刺鍼・低周波治療を行いました。2回目の来院時には腰・太ももの痛みは約半分ほどに軽減していました。また、その間に整形外科も受診したところ腰椎3−4間のヘルニアと診断されたと報告を受けました。その後、計3回の治療で腰、太ももの痛みはなくなった為、治療終了となりました。

腰椎椎間板ヘルニアと腰痛・坐骨神経痛の因果関係はハッキリしない場合も多いです。病院からヘルニアと診断されても数回の鍼灸治療で症状が消失することは多くあります。治療において重要な事は、その「症状」をいかに早く合理的に取り去るかという点です。

後頭部痛(20代女性)

2ヶ月前より痛みが現れる。首と頭の間に刺さるような痛みがあり、整形外科を受診しレントゲンなど検査を受けたが「特に異常はないので痛みと上手に付き合ってください。」と言われた。しかし、日常生活において苦痛となるため当院に来院する。

痛みのある部位とその周囲を観察したところ、特に首の筋肉が非常に緊張している状態でした。治療は後頭神経と周囲の筋肉に対してのアプローチが主になります。この様な解剖学的なアプローチだけでも症状は軽減しますが、後頭神経痛を発生させる頚部の筋肉の過緊張やストレスなどが蓄積しないように中医学的な治療も加えます。この方の場合、睡眠不足とストレスによる「肝」の機能失調を調整する治療も行いました。2回目の来院時には痛みは完全に消失していました。

頭痛(30代女性)

約1ヶ月前より発症。後頭部から側頭部にかけて締め付けられるような痛みがある。毎日のように頭痛がするため病院にてMRIなどの検査を受けたが脳に異常はないとの事で鎮痛剤を処方される。その後も頭痛は改善せず毎日、鎮痛剤を服用する状態となってしまい、当院へ来院。

吐き気や頚肩部の筋緊張、非拍動性の痛みなどから「緊張型頭痛」として治療を行いました。頭部、頚肩部を中心に鍼を行い、筋緊張の緩和・循環改善を促すと共に鎮痛作用のある「経穴」の処方も加えました。また、この方の場合、消化器症状、脉・舌の状態から中医学的に考えた場合、痰濁が頭痛の原因となっている為、去痰・健脾和胃の治療も同時に行いました。

治療後、頭痛は減少し翌日には消失していました。その後、食事の改善も行ってもらい2ヶ月に1度は調整のために来院されていますが頭痛は現れていないようです。

ED(30代男性)

8年前より発症。勃起の持続が困難。他の治療機関にて鍼灸や漢方の治療を受けたが安定した効果が得られず、当院へ。

手足の冷え、腰のだるさ、顔色が白っぽい等の所見や脉・舌の状態から、この方の場合は腎陽虚によるものと考えられました。腎陽は体全身を温める働きがあります。この働きが低下すると冷えの症状の他、男性の場合ED,女性の場合は月経不順などの原因となってしまいます。

腎陽を補う「温補腎陽」をベースに治療。この方の場合、週に1度の治療を続け、4ヶ月経過頃から改善。

その後、月に2回のペースで安定のため治療を続けています。

かぜ(30代男性)

腰痛治療のため通院されているが、5日前からかぜの症状が出ているとの事。市販のかぜ薬を服用し何とか仕事に行っていたが咳と熱が治まらない。

この方の場合、発熱(37.8℃)と咳のほか、痰と全身倦怠感がありました。かぜは風邪と書くようにフウジャや寒邪カンジャが体に入ることで発症するととらえられます。そして進行すると発生した熱によって、肺や脾などに影響を及ぼして咳や痰が出てしまいます。そこで、清利肺熱、止咳平喘の治療を行いました。その後、約3日で咳と痰は治まったとの事でしたがその間、市販のかぜ薬も服用されていたのでハリ治療の効果をハッキリ認める事は出来ませんでした。

体力が低下していると風邪を引きやすくなってしまいます。平素から食事、睡眠をしっかりとって体力、抵抗力を充実させましょう。

ED(30代男性)

4年前からの勃起障害。性交時に十分な勃起が維持できない。

中医学に於いて、EDの原因は腎と関係が深いことが多いのですが、この方の場合は問診内容から湿熱下注によるものだと考えられました。脂っこい食べ物や甘いもの、乳製品やお酒などの取り過ぎなどの様な食事の不摂生を続けると体の中に湿熱が溜まってしまいます。例えば、その湿熱が大腸に下注するとひどい下痢になりますし、陰茎に下注した場合はEDとなります。湿熱を体から出す「清熱利湿」とED特効穴にて治療。同時に食事の改善も行っていただきました。4回目の治療後から効果が現れ、計15回の治療にて完治、終了。

若い方は体力も充実しており心因的原因が大きい為、ストレスの悪循環を断ち切ると症状は好転します。

顔面神経麻痺(50代男性)

職場の配置転換に伴い業務の多忙と休日出勤が続き、本人も極度の疲労を自覚していたある日、突然右側に顔面神経マヒが発症した。驚きながら早急に病院へ行くと入院となった。入院中はステロイド投与中心の治療を受け、退院時には、だいぶマヒは改善していたが右のマブタと口唇は下がった状態のままで、水を飲む際に口の右端からこぼれてしまう状態だった為、当院へ来院された。

この方の場合、かなり体力の低下した状態で、風寒の邪が体に入ったためにマヒが起こったと考えられました。そこで、温経散寒、行気活血の中医学治療と顔面部のハリに低周波通電を加えた治療を行いました。3度目の来院時にマブタは左右差が無くなり、その後3度の治療を行い口唇の左右差も消えて、水もこぼさずに飲めるように回復されました。今回の件で本人も健康管理の大切さを痛感されたらしく、月に一度は健康維持のため来院されています。

眼の痛み 眼精疲労(20代女性)

仕事で事務をしているため目の疲れは常に続いていた。それまでは目の奥が重い感覚だけだったが最近は、眼を動かすと痛みも感じると言う。また、夕方になると痛みと目がカスムことが多くなった。点眼薬を使用しているがあまり効果が無く、仕事もはかどらないので精神的にもつらい状態のため来院。

来院時には目の充血と乾燥感があり、首と肩のコリもかなり強い状態でした。中医学では、目と肝は深い関係があるのですが、この方の場合は肝陰虚の状態でした。そこで、コリの強い部分の治療とともに滋補肝陰の治療を行いました。目の周りのツボは眼精疲労に即効性があるので、治療後は「目を動かしても痛くなくなった。」と喜ばれていました。その後、一時的な効果でなく根本改善のために現在も月に2回定期的に来院されています。

20年来の頭痛(40代女性)

20代のころから頻繁に頭痛が起こり、月に2−3回は市販の鎮痛剤を服用していた。しかし、ヒドイ時には鎮痛剤を服用しても痛みが治まらない時もあるという。仕事が忙しかったり、睡眠が不足すると頭痛がよく起きる。3年ほど前に受けた病院での検査では脳に異常はないとの結果であった。当院へは、肩こり治療の目的で来院されたが問診時に頭痛で悩んでいることが判り、相談の上、ハリ治療を行うこととなった。

この方の場合は職場での人間関係のストレスや過労、不眠などから肝、腎、陰液の損傷が起こり、肝陽偏旺の状態となり頭痛が起こっていたため、滋陰平肝の治療を行いました。治療開始から2ヶ月間 計10回の治療を行ったが、現在は頭痛は無くなり鎮痛剤も服用することは無くなりました。

出産後からの便秘(30代女性)

もともと、便通は1日1回のペースで定期的であったが、半年前に初めて出産した後から便秘になってしまった。便通が4−5日に1回のペースになってしまい悩んでいたところ、知人からの紹介で当院へ来院された。

中医学では便秘の原因は色々ですが、この方の場合は出産により津液、気血が不足したための虚秘証であるため、補気養血の治療を行いました。初回治療後翌日、朝に便通があったそうです。その後週に1−2回の割合で治療を続け計10回の治療終了時に便通は1日1回のペースへと戻りました。現在も、バランスを保つため月に一度のペースで来院されています。

ED(30代男性)

約1年前より発症。それまでに比べ勃起時に5割程度の硬さである。朝立ちも1週間に0〜1回程度。その他症状として手足、背中、首肩など全身の強ばり感がある。

脉状、舌診から「気滞」(体を動かすエネルギーの循環が停滞している)と湿熱が溜まっていると判断。行気、清熱、去痰を目的とした治療行う。

初回治療後、硬さ8割に回復。その後も定期的に計16回治療を行い9〜10割にて安定。治療終了。

以後、変化があれば随時相談としたが1年半経過現在問題はないようである。

「気滞」「湿熱」は「実証」というものに分類されます。実証は「虚証」に比べすぐに明確な効果が出やすく今回の患者さんも初回治療後に効果が確認できました。その後の治療は体質を安定させるために行いました。