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坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療 代々木初台 林鍼灸治療院

お尻から足に痛み

なぜ痛いのか?

「坐骨神経痛」は「咳」のように症状名であり病名ではありません。

「咳」の原因がいろいろあるように「坐骨神経痛」の原因もいろいろです。

主な原因

@根性坐骨神経痛・腰椎性坐骨神経痛

坐骨神経の付け根(神経根)が圧迫されておこる神経痛

腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、すべり症など

A梨状筋性坐骨神経痛

お尻の深い筋肉(梨状筋)が坐骨神経を圧迫して起こる神経痛

梨状筋症候群

B症候性坐骨神経痛

神経圧迫の関与がハッキリしない原因不明の神経痛

原因によって症状も違います。

腰椎椎間板ヘルニアではギックリ腰のような腰痛、激しい坐骨神経痛、各徒手検査陽性(SLRテスト FNSテスト ケンプテスト ATR PTRなど)が特徴的。

腰部脊柱管(中心管)狭窄症では間欠性跛行が特徴的。歩いていると徐々に下肢(あし)が痛くなる。腰掛けて休むとまた歩ける。

坐骨神経痛で来院される患者さんの内、若年層では腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群の場合が多く、高齢者層では腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症の場合が多く症候性坐骨神経痛も混在します。

腰痛治り運動 
整形外科さんでは

・薬物療法

消炎鎮痛剤(内服・外用・ 座剤)、循環改善(内服・ 注射)

理学療法

ホットパック、牽引、低周波、超短波

・ブロック注射

・手術

が一般的なようです。手術対象は約10%と言われています。

鍼灸治療の実際

坐骨神経痛のの原因として一般的には上記のような「腰椎椎間板ヘルニア」「梨状筋症候群」「腰部脊柱菅狭窄症」が重要視されています。しかし実際はこの他様々な原因が重なっているケースが多々あります。

MRI検査にて腰椎椎間板ヘルニアが診られるケースでも「ヘルニア」が坐骨神経痛の主原因となる場合もありますが、そうでない場合もあります。神経自体に問題のある場合です。

人間の身体はどの部位に対しても侵害性刺激を加えると周囲筋の反射性筋収縮が生じます。椎間部に疼痛刺激があると傍脊柱筋の持続的筋活動が誘発されます。筋緊張の持続は筋由来の侵害受容器感受性を高め腰痛を増強させることとなります。また、神経根が持続的に圧迫を受けると知覚神経節の興奮性が増大し自発性発火活動が増強し炎症性メディエーターに対する感受性が亢進してしまいます。これが椎間板ヘルニアから坐骨神経痛が誘発され た状態です。

つまり、物理的な「ヘルニア」による圧迫のみが坐骨神経痛の主原因とは言えません。実際「ヘルニ ア」が存在しても坐骨神経痛・腰部痛症状がないケースもあります。逆に「ヘルニア」が存在していない(吸収され た後など)でも坐骨神経痛・腰部痛を訴えるケースもあります。

したがって、「腰椎椎間板ヘルニア」起因の「坐骨神経痛症状」は腰部の筋緊張緩和のみでなく知覚神経の興奮を抑制する目的の鍼灸施術が必要です。

原因や発症からの期間によって完治までの治療回数にも差が出ます。圧迫の原因が筋肉のみの場合は1〜3回程度で治療終了となりますが根性坐骨神経痛や数年間慢性化している場合は比較的長くかかる傾向です。

ご高齢患者の身体は血管、筋肉が脆いため身体に負担のない鍼の治療がピッタリです。

坐骨神経痛の当院症例数は多く、治療の組み立ても多角的に行っています。

ご相談ください。

坐骨神経痛の患者さんは多く来院されます。はり灸は坐骨神経痛にとてもよく効きますが、稀に病院での精密検査をご案内する場合もあります。下記の様なケースも潜在しているので、診察には最大限注意しています。

CASE T

1年前より足に「シビレ」がある。発症時に整形外科を受診。レントゲン検査により腰部脊柱管狭窄症からのシビレと診断を受ける。注射・内服による薬物治療にて通院して いるが、症状変化せず当院へ。

「シビレ」という訴えでしたので坐骨神経痛と予測していましたが違いました。「痛みのシ ビレ」ではなく「動かせないシビレ」運動麻痺でした。脳・脊髄(中枢神経)の原因でない事は検査から判断できましたが、詳しい原因は判りませんでした。原因が不明で運動麻痺があるため、MRIなど詳しい検査をお勧めしハリ治療も効果は低いだろうとご案内いたしました。
半年後、別件にて再来院。状況を伺うと、専門病院で血液検査・MRI・筋電図など検査を行うと末梢神経、神経髄鞘が原因の難病指定である事が判りました。現在では、病院で治療を行いつつ当院で足腰のメンテナンスをされています。

CASE U

1ヶ月前から足に「しびれ」発症。整形外科未受診。運動麻痺が診られる為、すぐに病院受診をご案内した

その後、再来院。状況を伺うと、整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアと診断され牽引治療を3週間行ったが改善せず、装具の装着を勧められているとの事。当院はセカンドオピニオンという選択肢もある事をご案内した。

数ヶ月後、別件にて再来院されその後のご報告を受ける。他病院を受診、直ちに手術となり現在はオペ後のリハビリ中であった。

CASE V

7〜8年前より発症。200m程歩くと痛みがひどくなる。整形外科、整骨院などに通院したが良くならない為、当院へ。

症状から腰部脊柱管狭窄症による神経痛が疑われたが足の動脈拍動を確認すると左右共に減弱。閉塞性動脈硬化症など血管性の痛みである事が疑われたため下肢の血管外科受診をご案内した。その後、病院でお腹の動脈を手術し、あしの痛みも軽くなったとご報告を受けた。


坐骨神経
馬尾神経から坐骨神経
坐骨神経は人体最大の神経で直径約2cmほどです。神経根はL4、L5、S1〜S3。坐骨孔を通り梨状筋下孔から出て大腿後面を垂直に下降します。膝窩の上方で脛骨神経と総腓骨神経の2枝に分かれます。この経路上にて神経が圧迫・絞扼されると坐骨神経痛が発生します。
腰椎椎間板ヘルニア

ヘルニア圧迫

圧迫・絞扼の原因は様々です。腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、変形性腰椎症、腰部脊柱管狭窄症、腫瘍などがあります。また、帯状疱疹も坐骨神経痛の原因となります。
圧迫と神経領域
腰椎椎間板ヘルニアは圧迫されている神経根によって症状が異なります。

(左図は神経根ごとの疼痛領域)

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