しかし、これ以外にも鍼灸治療により改善・完治した疾患は数え切れません。
極端な話をすれば、中医学鍼灸治療はあらゆる疾患に対応できますし、各疾患に対しての病態・治療理論は成り立ちます。
ここからは、私の個人的な考えになりますが、まず病気に対して「効く」という意味を考えねばなりません。
「完治(完全に治る)」だけが、「効く」ということではありません。
その他にも、「改善・軽減」「現状維持」「病状進行の緩和」「病状・服薬量のコントロール」などの他、いろいろな意味の「効く」があります。
それは、各患者さんの病状・体力などによって、変わるものです。
たとえば、若く体力の充実した患者さんが「腰の痛み」を訴えたとします。
この場合は、「完治」が治療の目標となります。
つぎに、高齢の患者さんが「脳梗塞による片麻痺」を訴えたとします。
こちらの場合は、主に「改善・軽減」が治療の目標となります。
また、パーキンソン病・症候群の患者さんが来院されたとします。
その場合は、進行状況によって「病状進行の緩和」や「病状・服薬量のコントロール」が目標となります。
もちろん「完治」が最高の治療であることは言うまでもありません。
しかし、鍼灸治療の効果には、ある程度限界があると私は考えます。
治療者と患者さんの間で信頼関係を築き、治療目標を理解し合った上で、患者さん・治療者双方が「治療目標」に向かい歩むことが
最も重要だと考えます。
この点を踏まえて言うならば、鍼灸はあらゆる疾患に対応できると私は考えます。
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